Excelのプルダウンリストをショートカットで操作・管理する

Excelのプルダウンリストをショートカットで操作・管理する

記事の文字数:2622

Excelでのプルダウンリスト(ドロップダウンリスト)操作を効率化するためのショートカットを徹底解説します。リスト作成、項目を選択・確定する、設定を編集・解除するまで、すべてキーボード操作で完結できる方法を紹介。プルダウン管理を効率化したい方や、Excel操作を時短したい方に最適なガイドです。

Excelでよく使われる「プルダウンリスト(ドロップダウンリスト)」は、日常的なデータ入力作業の中でも特に利用頻度の高い機能です。入力ミスを防ぎ、統一されたデータをスムーズに扱うために欠かせない要素といえます。

本記事では、ショートカットキーを使ってプルダウンリストを開く・選択する・作成する・解除するといった操作を、初心者でも再現できるようにステップごとに丁寧に解説します。

記事のポイント

  • プルダウンリストは「データの入力規則」で作成し、入力ミス防止と作業効率化に役立つ。

  • 主要ショートカット

    • プルダウンリストを開く:Alt + ↓(Windows)
    • データの入力規則の設定画面を開く:Alt + A + V + V または Alt + D + L
  • リスト作成・編集・解除まで、すべてキーボード操作で完結可能。

エクセルのプルダウンリストの基本と概要

プルダウンリスト(ドロップダウンリスト)とは

プルダウンリストとは、セルをクリックすると候補一覧が表示され、その中から選択できる入力補助機能のことです。Excelでは「データの入力規則」を使って設定します。このリストを使えば、部署名、担当者、商品名など、定型的なデータを正確に入力することが可能になります。

プルダウン機能を利用するメリット

  • 入力ミスを防止できる(誤字脱字や表記ゆれを回避)
  • 入力作業がスムーズになり、業務効率が向上する
  • データの整合性を維持できる(集計や分析が正確になる)
  • 他のメンバーと共有する際も統一された入力ルールを維持できる

エクセルのプルダウンリストを作成するショートカット

Excelのプルダウンリストはデータタブの「データツール>データの入力規則」から作成できますが、ショートカットを利用するとより最速で作成することができます。

確認した環境

  • Windows 11 Home
  • Microsoft Office Home and Business 2019

本記事のショートカットキー表記のルール

本記事のExcel操作手順は「同時押し」と「順番押し」で紹介します。以下の通り同時押しは&、順番押しは+で表記します。

  • 同時押し: Alt & ↓(Altキーと下矢印を同時に押す)
  • 順番押し: Alt + A + V + V(Altを押したあとに順にキーを押す)

「データの入力規則」ダイアログを開くショートカット

  • 初心者におすすめ: Alt + A + V + V

これらの操作で「データの入力規則」ダイアログを開けます。Excelのバージョンによってショートカットが異なるため、両方試して覚えておくと便利です。

Altを押下

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Aを押下

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Vを押下

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Vを押下

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  • 最速ショートカット: Alt + D + L

Altを押下

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Dを押下

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Lを押下

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データの入力規則を設定するキー操作

  1. 「入力値の種類(A)」を開く: Alt & A

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  1. 「リスト」を選択: キーを3回押す

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  1. Enterを押下

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  1. 「元の値(S)」を編集: Alt & S

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この操作で、リストの参照元を指定する入力欄に移動できます。

プルダウンリスト項目の設定方法

  • 直接入力: A,B,C のように半角カンマで区切ることで、簡易的なリストを作成できます。

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  • セル参照: =Sheet2!$A$1:$A$5 のように別シート範囲を指定すれば、後から項目を編集しても自動反映されます。

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セル参照を利用する方法は、メンテナンス性が高く、業務で複数人が編集するシートにおすすめです。

Excelのプルダウンリストを選択・操作するショートカット

Excelのプルダウンリストはクリックでも選択できますが、ショートカットキーを使うと生産性が向上します。

プルダウンリストを開くショートカット

ショートカット:Alt + ↓

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このショートカットを使うと、マウスを使わずに候補一覧を開くことができます。数百行のデータを扱う際など、マウス操作を省略できる点は大きな時短効果を発揮します。

リスト内の項目を選択・確定する操作

  • 上下移動: または

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  • 項目確定: Enter

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  • 表示キャンセル: Esc

Esc押下前

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Esc押下後

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これらのキー操作を組み合わせることで、キーボードだけでリスト選択が完結します。特にEscキーを押すとリストが閉じるため、誤って開いてしまった場合にも即座に戻ることが可能です。

項目確定後に次のセルに移動する操作

Enterキーで項目を確定したあとにTabを押すことで、右隣のセルに自動で移動できます。表形式のデータ入力では、このコンビネーション操作でリズムよく入力が進みます。

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確定後の項目を削除する操作

Deleteキーを押せば選択内容を削除できます。誤って選んでしまったときも安心です。

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作成したプルダウンリストを解除・編集するショートカット

プルダウンリストを解除するショートカット

  1. 「データの入力規則」を開く (Alt + A + V + V または Alt + D + L)

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  1. 「すべてクリア(C)」を選択 (Alt & C)

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  1. 設定を確定 (Tab + Enter)

「データの入力規則」が閉じて、リストが削除されます。

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項目を追加・編集する方法

再度「データの入力規則」を開き、「元の値」欄を直接編集すればOKです。セル参照を利用している場合は、元データのリスト範囲に項目を追加するだけで自動反映されます。

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Excelプルダウンショートカットまとめ

Excelのプルダウンリストは、ショートカットを活用することでマウス操作を最小限にし、入力作業のスピードと正確性を同時に高められます。特に Alt + ↓(リストを開く)や Alt + A + V + V(入力規則を開く)は頻出ショートカットです。これらを覚えておくだけで、日常のExcel業務が一段とスムーズになります。


以上で本記事の解説を終わります。
よいITライフを!
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