【Linux】IPアドレスの確認方法(ip,hostnameコマンド)

【Linux】IPアドレスの確認方法(ip,hostnameコマンド)

記事の文字数:1681

LinuxでIPアドレスを確認する方法を詳しく解説します。ipコマンドのaオプションまたは、hostnameコマンドのIオプションを利用することで、IPアドレスを確認することができます。またifconfigやnmcliの確認方法も紹介します。


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LinuxでIPアドレスを確認する方法

LinuxでIPアドレスを確認するには、ipコマンドやhostnameコマンドなど、いくつかの方法があります。
本記事では、それぞれの方法について詳細に解説します。

確認した環境

  • Ubuntu 24.04 LTS

ip コマンドでIPアドレスを表示

ipコマンドを使用すると、ネットワークインターフェースに関する詳細な情報を取得できます。

実行コマンド(すべてのIPアドレス情報を表示)

実行コマンド
ip addr show

または短縮形として以下のコマンドも使用可能です。

実行コマンド
ip a

このコマンドを実行すると、各ネットワークインターフェースの情報が表示され、その中にIPアドレスも含まれています。

ip コマンドの実行結果例

実行結果例
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN group default qlen 1000
link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
inet 127.0.0.1/8 scope host lo
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 ::1/128 scope host
valid_lft forever preferred_lft forever
5: eth0@if6: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP group default
link/ether 02:42:ac:11:00:02 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff link-netnsid 0
inet 172.17.0.2/16 brd 172.17.255.255 scope global eth0
valid_lft forever preferred_lft forever
inet6 fe80::42:acff:fe11:2/64 scope link
valid_lft forever preferred_lft forever

inet 項目の説明

  • inet は IPv4 アドレスを示します。
  • inet6 は IPv6 アドレスを示します。
  • 上記の例では、eth0inet 項目に 172.17.0.2 と記載されており、これがIPアドレスになります。

ip コマンドのオプション

オプション別名説明
addraネットワークデバイスのIPアドレスを表示する

hostname コマンドでIPアドレスを表示

hostname コマンドを使用すると、簡単にIPアドレスを確認できます。

実行コマンド

実行コマンド
hostname -I

hostname コマンドのオプション

オプション別名説明
-I--all-ip-addressesホストのすべてのIPアドレスを表示する

hostnameコマンドでIPアドレスを確認する際の注意事項

hostnameコマンドはipよりもシンプルに、IPアドレスのみを表示します。
IPを調べたいときはこのコマンドで十分です。
ただし誤入力にてホスト名が変更されてしまう可能性があるため、注意が必要です。
hostnameコマンドはホスト名をコマンドに指定すると指定したホスト名に変わります。

実行例
# 誤って以下コマンドを実行(-が不足).
hostname I
# ホスト名がIに変わってしまう.
$ uname -n
I

誤って変更してしまった場合は、再度hostnameコマンドで元に戻すか、再起動を実施すると元に戻ります。  

hostnameコマンドまとめ

  • hostname -I はIPアドレスのみを表示するため、シンプルにIPを確認したい場合に便利です。
  • hostname コマンドを誤って単体で実行すると、ホスト名を変更してしまう可能性があるため注意が必要です。

ifconfig コマンドでIPアドレスを確認(旧式)

ifconfig コマンドは、従来のネットワークインターフェース情報を表示するコマンドですが、現在は非推奨となっています。

実行コマンド例

実行コマンド
ifconfig
実行結果例
$ ifconfig
eth0: flags=4163<UP,BROADCAST,RUNNING,MULTICAST> mtu 1500
inet 172.17.0.2 netmask 255.255.0.0 broadcast 172.17.255.255
ether 02:42:ac:11:00:02 txqueuelen 0 (Ethernet)
RX packets 4355 bytes 630031 (630.0 KB)
RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0
TX packets 3909 bytes 416611 (416.6 KB)
TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0
lo: flags=73<UP,LOOPBACK,RUNNING> mtu 65536
inet 127.0.0.1 netmask 255.0.0.0
inet6 ::1 prefixlen 128 scopeid 0x10<host>
loop txqueuelen 1000 (Local Loopback)
RX packets 0 bytes 0 (0.0 B)
RX errors 0 dropped 0 overruns 0 frame 0
TX packets 0 bytes 0 (0.0 B)
TX errors 0 dropped 0 overruns 0 carrier 0 collisions 0

etho0のinetよりIP(172.17.0.2)を確認できました。

ifconfig コマンドの注意点

  • net-tools パッケージがインストールされていない場合、使用できません。
  • 現在はip コマンドの使用が推奨されています。

nmcli コマンドでIPアドレスを確認

nmcli コマンドは、NetworkManager を利用してネットワーク設定を管理するためのコマンドです。

実行コマンド

Terminal window
nmcli device show eth0

nmcli コマンドの特徴

  • NetworkManager を利用している環境で動作。
  • インターフェースの詳細な情報を取得可能。

まとめ

  • LinuxのIPアドレスは ip a または hostname -I で確認可能。
  • ip コマンドは詳細な情報を提供。
  • hostname -I はシンプルにIPアドレスのみを表示。
  • ifconfig は非推奨のため、可能なら ip コマンドを使用。
  • nmcli は NetworkManager を利用する環境で使用。

これらの方法を使い分けて、Linuxのネットワーク設定を確認しましょう。

サーバのホスト名を変更したい場合は、こちらのリンクをご参照ください。


以上で本記事の解説を終わります。
よいITライフを!
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