【Linux】pingコマンドの使い方・オプションを解説

【Linux】pingコマンドの使い方・オプションを解説

記事の文字数:1166

pingコマンドは、ネットワークの疎通確認やトラブルシューティングに使用される基本的なツールです。pingコマンドによる疎通確認方法やオプションを紹介します。


スポンサーリンク

pingコマンドとは、読み方

ネットワークの疎通確認やトラブルシューティングに使用される基本的なツールで、 通信相手が「生きているかどうか」を調べるコマンドです。
コマンドを実行することで相手までのネットワークの経路が正しく設定され、 通信が行える状態になっているかどうかを確かめることができます。
余談ですが、pingピンまたはピングと読みます。

pingの使い方

pingに接続先IPアドレス or ホスト名を指定して使います。

構文

構文は以下の通りです。

構文
ping [オプション] [宛先IPアドレスorホスト名]

コマンドを中断する場合はCtrl+Cで抜けられます。

example.comにpingする

example.comにpingする場合は、以下コマンドを実行します。

実行コマンド
ping example.com

コマンドを実行すると以下のように表示されます。

実行結果例
$ ping example.com
PING example.com (93.184.215.14) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=1 ttl=51 time=118 ms
64 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=2 ttl=51 time=111 ms
64 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=3 ttl=51 time=111 ms
^C
--- example.com ping statistics ---
3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2003ms
rtt min/avg/max/mdev = 111.029/113.331/117.790/3.153 ms

回数を指定してpingを実行する

回数を指定する場合は、-c 回数を指定します。
例えば以下コマンドでは、3回pingを実行します。

実行コマンド
ping -c 3 example.com

コマンドを実行すると以下のように表示されます。

実行結果例
$ ping -c 3 example.com
PING example.com (93.184.215.14) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=1 ttl=51 time=111 ms
64 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=2 ttl=51 time=113 ms
64 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=3 ttl=51 time=112 ms
--- example.com ping statistics ---
3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2004ms
rtt min/avg/max/mdev = 111.326/112.282/113.026/0.710 ms

回数指定により途中でCtrl+Cで抜ける必要がなくなります。

パケットサイズ(bytes)を指定してpingを実行する

送信パケットサイズを指定する場合は、-s サイズを指定します。
例えば以下コマンドでは、100bytesを指定して実行します。

実行コマンド
ping -s 100 example.com

コマンドを実行すると以下のように表示されます。

実行結果例
$ ping -s 100 example.com
PING example.com (93.184.215.14) 100(128) bytes of data.
108 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=1 ttl=51 time=111 ms
108 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=2 ttl=51 time=111 ms
108 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=3 ttl=51 time=111 ms
^C
--- example.com ping statistics ---
3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2004ms
rtt min/avg/max/mdev = 110.801/111.127/111.453/0.266 ms

パケット送信の間隔(秒)を指定してpingを実行する

パケットの送信間隔を指定する場合は、-i 秒を指定します。
例えば以下コマンドでは、3秒間隔を指定して実行します。

実行コマンド
ping -i 3 example.com

コマンドを実行すると以下のように表示されます。

実行結果例
$ ping -i 3 example.com
PING example.com (93.184.215.14) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=1 ttl=51 time=111 ms
64 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=2 ttl=51 time=111 ms
64 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=3 ttl=51 time=112 ms
^C
--- example.com ping statistics ---
3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 6007ms
rtt min/avg/max/mdev = 111.148/111.556/112.059/0.377 ms

上記の通り、送信間隔が広がったことによりtime 6007msとなりました。

タイムアウト(秒)を指定してpingを実行する

パケット送信のタイムアウトを指定する場合は、-W 秒を指定します。
例えば以下コマンドでは、3秒のタイムアウトを指定して実行します。

実行コマンド
ping -W 3 example.com

コマンドを実行すると以下のように表示されます。

実行結果例
$ ping -W 3 example.com
PING example.com (93.184.215.14) 56(84) bytes of data.
64 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=1 ttl=51 time=113 ms
64 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=2 ttl=51 time=112 ms
64 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=3 ttl=51 time=111 ms
^C
--- example.com ping statistics ---
3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2004ms
rtt min/avg/max/mdev = 111.362/111.853/112.694/0.597 ms

上記の通りタイムアウトしなければ、通常通り表示されます。

オプションを組み合わせて実行

以下コマンドのようにオプションを組み合わせて実行することもできます。
(200bytesのパケットを2秒間隔で、5回実行。)

実行コマンド
ping -c 5 -s 200 -i 2 example.com
実行結果例
$ ping -c 5 -s 200 -i 2 example.com
PING example.com (93.184.215.14) 200(228) bytes of data.
208 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=2 ttl=51 time=120 ms
208 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=3 ttl=51 time=112 ms
208 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=4 ttl=51 time=112 ms
208 bytes from 93.184.215.14 (93.184.215.14): icmp_seq=5 ttl=51 time=111 ms
--- example.com ping statistics ---
5 packets transmitted, 4 received, 20% packet loss, time 8042ms
rtt min/avg/max/mdev = 111.220/113.729/119.814/3.529 ms

オプション一覧

各オプションの意味は以下の通りです。

オプション意味
-c回数を指定して実行
-sパケットサイズ(bytes)を指定して実行
-iパケット送信の間隔(秒)を指定して実行
-Wタイムアウト(秒)を指定して実行

以上で本記事の解説を終わります。
よいITライフを!
スポンサーリンク
Scroll to Top