
サクラエディタは、Windowsユーザーの間で長年愛されている国産の高機能テキストエディタです。プログラミングやログ解析、CSV編集、メモ作成など幅広い用途に対応しており、特に「矩形選択(ボックス選択)」機能は、直感的な編集手段として多くのユーザーに支持されています。
本記事では、矩形選択の基本操作から、応用的な編集テクニック、注意点、さらには作業効率を上げるためのショートカット活用術まで、詳しく解説します。これを読めば、サクラエディタでの縦方向編集を自在に使いこなせるようになるでしょう。
矩形選択は縦列方向の選択を可能に
通常のテキスト選択は「行全体」や「連続した範囲」を対象としますが、矩形選択はそれとは異なり、縦列方向の範囲(列単位) を選択できるのが最大の特徴です。視覚的には四角形(矩形)として選択され、複数行にわたる同一位置のテキストを同時に編集できます。
例えば以下のようなシーンで役立ちます。
- ログファイルの特定列を抽出してコピーする
- ソースコードの先頭や末尾に文字を一括追加する
- CSVファイルの列を整形する
- 複数行にわたる同じ位置の空白やコメントを削除する
テキストの「列構造」を意識した編集が可能になるため、開発者やライターにとって非常に利便性の高いツールとなります。
サクラエディタの矩形選択の使い方
以下のように縦横で、選択するのが矩形選択です。
マウスを使った矩形選択
- Altキーを押しながら左クリックでドラッグします。
- 通常の選択範囲ではなく、四角形(矩形)の範囲が選択されます。
- 選択後は
Ctrl + C
でコピー、Ctrl + V
で貼り付けが可能です。
キーボードを使った矩形選択
- 編集したい位置にカーソルを置きます。
Alt + 矢印キー
を押して範囲を上下左右に広げます。- 選択後は
Ctrl + C
でコピー、Ctrl + V
で貼り付けが可能です。
💡 ポイント:マウス操作が苦手な場合や、正確な列単位での編集をしたいときは、キーボードによる操作の方が精密です。 また、一度 Alt + 矢印キーを指定すれば、以降はAltを離しても矩形選択は解除されません。
esc
キーを押下すると矩形選択を解除することができます。
矩形選択で一括挿入・一括削除する
矩形選択を使うと、複数行の同じ位置に文字を同時入力できます。例えば次のようなケースです。
- すべての行頭に
//
を追加してコメントアウト - すべての行末に
,
を追加してCSV形式に整形
また、不要な列を削除したい場合も、矩形選択後に Delete
キーを押すだけで、対象範囲を一括削除できます。
矩形選択でインデントやスペースを調整する
コードや設定ファイルでインデントがずれているとき、矩形選択で空白部分だけをまとめて選択し、Tab
やSpace
を入力すれば、すべての行の揃え直しが簡単に行えます。
矩形選択で一括コメント・コメントアウトする
プログラムコードのコメントアウトにも便利です。矩形選択で行頭をまとめて選び、//
や #
を追加することで、一瞬で複数行をコメント化できます。解除も同様に行えます。
サクラエディタの矩形選択まとめ
サクラエディタの矩形選択は、縦方向のデータ編集や列単位の整形に最適な機能です。プログラミング・データ編集・テキスト整形など、あらゆる作業を効率化できます。単純なテキスト選択に比べて一段上の柔軟性を提供してくれるため、日常的に活用する価値があります。
ショートカット早見表:
操作内容 | ショートカット |
---|---|
矩形選択開始(マウス) | Alt + ドラッグ |
矩形選択開始(キーボード) | Alt + 矢印キー |
コピー | Ctrl + C |
貼り付け | Ctrl + V |
削除 | Delete |
以上で本記事の解説を終わります。
よいITライフを!