Linuxを使用していると、システムを適切にシャットダウンする方法を知っておくことは重要です。
Linuxをシャットダウンおよび再起動する場合はshutdownコマンドを使います。
他にもpoweroff,halt,rebootコマンドを利用したシャットダウン方法や各コマンドの違いについても紹介します。
shutdownコマンド構文
構文は以下の通りです。
shutdown [OPTION] [TIME] [MESSAGE]OPTION
OPTIONにはshutdownのオプションを指定し、以下のような指定ができます。
| オプション | 意味 |
|---|---|
| -h | システムをシャットダウン(電源オフ)します。 |
| -r | システムを再起動します。 |
| -c | スケジュールされたシャットダウンをキャンセルします。 |
TIME
TIMEにはシャットダウンや再起動を実行する時間を指定します。
以下のような指定が可能です。
now:すぐにシャットダウンする+m:m分後にシャットダウンする(例:+5⇒5分後にシャットダウンする)hh:mm:hh:mmにシャットダウンする(例:18:00⇒18:00にシャットダウンする)
MESSAGE
MESSAGEにはシャットダウンの通知メッセージを指定し、他にログインしている人に知らせることができます。
こちらの指定は任意です。
構文まとめ
まとめるとシャットダウンは-hオプション、再起動は-rオプションを指定し、即時で行う場合はnowを利用します。
shutdownコマンドの使い方
今すぐ(即時)シャットダウンする
今すぐシャットダウンする場合は、以下を実行します。
sudo shutdown -h now今すぐ(即時)再起動する
今すぐ再起動する場合は、以下を実行します。
sudo shutdown -r nowN分後にシャットダウンする
5分後にシャットダウン(メッセージ付き)する場合は、以下コマンドを実行します。
sudo shutdown -h +5 "Shutdown after 5 minutes."実行結果例
Shutdown scheduled for Wed 2024-07-03 23:37:55 UTC, use 'shutdown -c' to cancel.Shutdown after 5 minutes.のメッセージは他端末に、通知されます。
$Broadcast message from root@instance-1 on pts/0 (Wed 2024-07-03 23:32:55 UTC):
Shutdown after 5 minutes.The system is going down for poweroff at Wed 2024-07-03 23:37:55 UTC!$HH:MMに再起動する
18:00に再起動する場合は、以下コマンドを実行します。
sudo shutdown -r 18:00実行結果例
Reboot scheduled for Thu 2024-07-04 18:00:00 UTC, use 'shutdown -c' to cancel.シャットダウンをキャンセルする
時間指定したシャットダウンや再起動をキャンセルする場合は、-cオプションを指定します。
sudo shutdown -c他端末にもキャンセルされたことが通知されます。
$Broadcast message from root@instance-1 on pts/0 (Wed 2024-07-03 23:37:06 UTC):
The system shutdown has been cancelled$その他の方法
poweroffコマンドを使用する
poweroffコマンドもシャットダウンに使用できます。
sudo poweroffこのコマンドはシステムを即座にシャットダウンし、電源を切ります。
haltコマンドを使用する
haltコマンドもシャットダウンに使用できますが、(オプションを指定しなければ)電源を切るのではなくシステムの停止のみを行います。
sudo haltすぐにシステムを停止したい場合に利用されるケースが多いです。
rebootコマンドで再起動する
システムを再起動したい場合は、rebootコマンドを使用します。
sudo rebootshutdown, halt, reboot, poweroffの違い
shutdown:指定した時間にシステムをシャットダウン・再起動します。halt:システムを停止しますが、電源がオフになるかどうかは設定によって異なります。reboot:システムを再起動します。poweroff: システムを即座にシャットダウンし、電源を切ります。
まとめ
Linuxでのシャットダウンにはいくつかの方法があります。通常はshutdownコマンドを使用するのが一般的ですが、状況に応じてpoweroffやhalt、rebootを使うことも可能です。システム管理を行う際には、適切な方法で安全にシャットダウンを実行しましょう。
以上で本記事の解説を終わります。
よいITライフを!