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freeコマンドでメモリ使用率、vmstatでCPU使用率を確認する方法を解説します。
メモリ使用率はfreeコマンドの結果から総メモリ(total)
と利用可能なメモリ(available)
を取得し使用率を計算します。
CPU使用率はvmstatコマンドのアイドル時間(id)
から算出します。
vmstatコマンド使い方
vmstat
に監視したい間隔(秒)を指定して使います。
何も指定しないと1回だけ実行されます。
例)3秒ごとに監視する
例)1回だけ実行する
vmstat出力例
以下のように出力されることを確認してください。
メモリ項目の説明
メモリ(memory)に関する項目は以下の通りです。
項目 | 概要 |
---|---|
swpd | 仮想メモリ量(KB) |
free | 空きメモリ量(KB) |
buf | バッファとして使用されているメモリ量(KB) |
cache | キャッシュに用いられているメモリの量(KB) |
CPU項目の説明
CPUに関する項目は以下の通りです。
項目 | 概要 |
---|---|
us | カーネルコード以外の実行に使用した時間 (ユーザー時間、nice 時間を含む)(%)。 |
sy | カーネルコードの実行に使用した時間 (システム時間)(%)。 |
id | アイドル時間。 |
wa | IO 待ち時間。(%) |
st | 仮想マシンから盗まれた時間。(%) |
メモリ使用率の計算方法(freeコマンド)
メモリ使用率はfree
コマンドのtotal
とavailable
で確認します。
メモリ状況をKB単位で確認
freeコマンド出力例
available(利用可能)が393852KB
で、total(総メモリ)が999028KB
のマシンの場合、
メモリ使用率(%)は、((999028KB - 393852KB) / 999028KB * 100)で60%
となります。
freeコマンド出力項目
freeコマンドの各項目の意味は以下の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
total | 総メモリ量 |
used | メモリ使用量 |
free | 未割り当てのメモリ量 |
shared | 共有メモリのメモリ量 |
buff/cache | ファイルバッファ+キャッシュメモリのメモリ量 |
available | 利用可能なメモリ量 |
※「used」は「total - free - buff/cache」の値となり、「free」に「buff/cache」は含まれない。
CPU使用率の計算方法(vmstatコマンド)
vmstatの結果より、以下の通りCPU使用率を確認できます。
以下の場合、CPU使用率は(100 - 99)で1%
です。
※CPUの項目(us、sy、id、wa、st)を足すと100になります。
以上で本記事の解説を終わります。
よいITライフを!