【Linux】yum、apt、Pacmanの違い

【Linux】yum、apt、Pacmanの違い

記事の文字数:2843

本記事では、Linuxの代表的なパッケージマネージャーであるYUM、DNF、APT、RPM、DPKG、Pacmanについて詳しく解説します。各パッケージマネージャーの特徴や違い、基本的な使い方を比較しながら、Linuxシステムを効率的に管理するためのポイントを紹介します。


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Linuxのパッケージ管理は、システムの安定性や利便性を向上させる重要な要素の一つです。Linuxディストリビューションごとに異なるパッケージマネージャーが採用されており、代表的なものとして「YUM」「APT」「Pacman」が挙げられます。本記事では、それぞれの特徴や使い方、利点、注意点について詳しく解説します。

パッケージマネージャーとは?

パッケージマネージャーとは、ソフトウェアのインストール、更新、削除、依存関係の管理を自動化するツールです。Linuxの各ディストリビューションは、それぞれ異なるパッケージフォーマットを採用しており、それに対応したパッケージマネージャーを提供しています。


パッケージマネージャーの種類

パッケージマネージャーにはRPM、YUMなど下記のような種類があります。

比較表

パッケージマネージャー対応ディストリビューションベースシステム依存関係の解決主なコマンド
RPMRHEL, CentOS, FedoraRPMなし(単体では管理しない)rpm -ivh, rpm -e, rpm -qa
YUMRHEL, CentOS, FedoraRPMありyum install, yum update, yum remove
DNFRHEL 8+, CentOS 8+, FedoraRPM高度な依存関係管理dnf install, dnf update, dnf remove
DPKGDebian, UbuntuDPKGなし(単体では管理しない)dpkg -i, dpkg -r, dpkg -l
APTDebian, Ubuntu, MintDPKGありapt install, apt update, apt remove
PacmanArch, Manjaro独自限定的pacman -S, pacman -Syu, pacman -R

RPM

特徴

RPMは、Red Hat系ディストリビューション(RHEL、CentOS、Fedoraなど)で採用されているパッケージ管理システムです。拡張子「.rpm」を持つパッケージを扱い、YUMやDNFがRPMを基盤として動作します。RPMはRed Hat Package Managerの略称です。

主なコマンド

  • パッケージのインストール:
    Terminal window
    rpm -ivh <パッケージ名>.rpm
  • パッケージの削除:
    Terminal window
    rpm -e <パッケージ名>
  • インストール済みパッケージの確認:
    Terminal window
    rpm -qa

YUM

特徴

YUMは、RPM(Red Hat Package Manager)ベースのディストリビューション(RHEL、CentOS、Fedoraなど)で使用されるパッケージマネージャーです。リポジトリを利用して、パッケージのインストールや更新を簡単に行うことができ、依存関係を自動で解決する機能を備えています。 YUMはYellowdog Updater, Modifiedの略称です。

  • 依存関係を自動的に解決
  • リポジトリを通じて安定したパッケージ管理が可能
  • RPMパッケージを簡単に扱える
  • Debian系のAPTと比較すると処理速度が遅い場合がある

主なコマンド

  • パッケージのインストール:
    Terminal window
    yum install <パッケージ名>
  • パッケージの更新:
    Terminal window
    yum update <パッケージ名>
  • システム全体の更新:
    Terminal window
    yum update
  • パッケージの削除:
    Terminal window
    yum remove <パッケージ名>

DNF

特徴

DNFは、YUMの後継としてRed Hat系ディストリビューション(Fedora、RHEL 8以降、CentOS 8以降)で採用されているパッケージマネージャーです。YUMと比べて高速で、より効率的な依存関係の解決を行います。DNFはDandified YUMの略称です。

メリット

  • YUMよりも高速でリソース消費が少ない
  • 依存関係の処理が改善されている
  • より最新のパッケージ管理機能を提供
  • 古いシステムでは利用できない

主なコマンド

  • パッケージのインストール:
    Terminal window
    dnf install <パッケージ名>
  • パッケージの更新:
    Terminal window
    dnf update <パッケージ名>
  • システム全体の更新:
    Terminal window
    dnf upgrade
  • パッケージの削除:
    Terminal window
    dnf remove <パッケージ名>

DPKG

特徴

DPKGは、Debian系ディストリビューション(Debian、Ubuntuなど)で使用されるパッケージ管理システムです。拡張子「.deb」を持つパッケージを扱い、APTがDPKGを基盤として動作します。DPKGはDebian Packageの略称です。

主なコマンド

  • パッケージのインストール:
    Terminal window
    dpkg -i <パッケージ名>.deb
  • パッケージの削除:
    Terminal window
    dpkg -r <パッケージ名>
  • インストール済みパッケージの確認:
    Terminal window
    dpkg -l

APT

特徴

APTはDebian系(Debian、Ubuntu、Linux Mintなど)のディストリビューションで使用されるパッケージマネージャーです。APTはDebianパッケージ(.deb)を管理し、優れた依存関係解決機能を備えています。 APTはAdvanced Package Toolの略称です。

  • 高速で安定したパッケージ管理
  • 依存関係の解決が優秀
  • PPA(Personal Package Archive)を利用して追加リポジトリを簡単に管理可能

主なコマンド

  • パッケージのインストール:
    Terminal window
    apt install <パッケージ名>
  • パッケージの更新:
    Terminal window
    apt update
  • システム全体のアップグレード:
    Terminal window
    apt upgrade
  • パッケージの削除:
    Terminal window
    apt remove <パッケージ名>

Pacman

特徴

Pacmanは、Arch Linuxおよびその派生ディストリビューション(Manjaroなど)で使用されるパッケージマネージャーです。軽量かつシンプルで、高速なパッケージ管理が可能です。

メリット

  • コマンドが簡潔で効率的
  • AUR(Arch User Repository)を利用できる
  • システム全体のアップデートが容易

主なコマンド

  • パッケージのインストール:
    Terminal window
    pacman -S <パッケージ名>
  • パッケージの更新:
    Terminal window
    pacman -Syu
  • システム全体のアップデート:
    Terminal window
    pacman -Syu
  • パッケージの削除:
    Terminal window
    pacman -R <パッケージ名>

まとめ

RPM、YUM、DNF、DPKG、APT、Pacmanは、それぞれのディストリビューションに最適化されたパッケージマネージャーであり、特徴や使い方が異なります。

  • RPM:RHEL系ディストリビューションで使用されるパッケージフォーマットで、YUMやDNFの基盤となる。
  • YUM:RPMベースのディストリビューション向け。安定した管理が可能。
  • DNF:YUMの後継であり、より効率的な依存関係管理と高速な処理が可能。
  • DPKG:Debian系ディストリビューションの基盤となる低レベルなパッケージ管理ツール。
  • APT:Debian系ディストリビューション向け。優れた依存関係解決機能を持つ。
  • Pacman:Arch系ディストリビューション向け。軽量で高速。

それぞれの特性を理解し、適切に利用することで、より快適にLinux環境を構築できます。また、パッケージ管理を適切に行うことで、システムのセキュリティやパフォーマンスの向上にもつながります。


以上で本記事の解説を終わります。
よいITライフを!
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