SwaggerとOpenAPIの違いを徹底解説!仕様とツールの関係性を理解する

SwaggerとOpenAPIの違いを徹底解説!仕様とツールの関係性を理解する

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「SwaggerとOpenAPIは何が違う?」を徹底解説!OpenAPIはAPIの標準仕様、Swaggerはそれを活かすツール群。名称変更の経緯からSwagger UI/Editorなど各ツールの活用法まで、初心者にも分かりやすく解説します。


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「SwaggerとOpenAPIは何が違うの?」と疑問に感じていませんか。現場で混同されがちなSwaggerとOpenAPIの違いですが、その正体は「APIの標準仕様」と「それを活用するツール群」という明確な関係性にあります。

本記事では、名称変更の経緯から各ツールの役割まで、初心者にも分かりやすく解説します。正しく理解することで、現場での円滑なコミュニケーションと効率的なAPI開発が実現可能です。

記事のポイント

  • OpenAPIはAPIを記述するための「標準仕様(ルール)」であり、Swagger(スワッガー)はその仕様を利用するための「ツール群」の総称です。
  • かつてSwaggerと呼ばれていた仕様が標準化に伴いOpenAPIへと改称されたため、現在は仕様とツールで呼び名が分かれています。
  • Swagger UIやEditorなどのツールを活用することで、APIドキュメントの可視化やコードの自動生成を効率的に行えます。
  • 「仕様はOpenAPI」「ツールはSwagger」と正しく使い分けることで、現場でのコミュニケーションミスを防ぐことができます。
  • 最新の OpenAPI 3.x系(特に3.1) への移行メリットやツール間の互換性を理解し、モダンなAPI開発の基盤を構築できるようになります。

OpenAPIとSwagger(スワッガー)の違いと定義

現代のWeb開発において、APIの設計図を効率的に作成・管理することは非常に重要です。そこで頻繁に登場するのが「 OpenAPI 」と「 Swagger 」という2つの言葉です。

結論から述べると、 OpenAPIは「ルール(仕様)」であり、Swaggerは「そのルールを利用するための道具(ツール)」 という関係性にあります。かつては仕様自体も「Swagger」と呼ばれていましたが、現在は明確に区別されています。このセクションでは、それぞれの定義と役割、そしてなぜ名称が分かれているのかについて詳しく解説します。

OpenAPI Specification(OAS)はAPIを記述するための「標準仕様」

OpenAPI Specification(以下、OAS)は、HTTPベースのAPI(主にRESTful API) の定義を記述するための世界標準のフォーマットです。特定のプログラミング言語に依存せず、人間とコンピューターの両方が理解できる形式でAPIの構造を記述します。

言語に依存しないRESTful APIのインターフェース記述形式

OASは主に YAML または JSON 形式で記述されます。これにより、開発者はソースコードを読まなくても、「どのようなエンドポイントがあるのか」「どのようなパラメーターが必要か」「どのようなレスポンスが返ってくるのか」を正確に把握できるようになります。

以下は、OpenAPIで記述されたごく簡単な定義の例です。

openapi: 3.1.0
info:
title: Sample API
version: 1.0.0
summary: サンプルAPIの簡単な例
paths:
/users:
get:
summary: ユーザ一覧を取得します
responses:
'200':
description: 成功時のレスポンス
content:
application/json:
schema:
type: array
items:
type: object
properties:
id:
type: integer
name:
type: string

このように、APIの振る舞いを共通のルール(仕様)に従って記述することで、チーム間でのコミュニケーションコストを大幅に削減できる可能性が高まります。

SwaggerはOpenAPIを活用するための「エコシステム・ツール群」

一方で Swagger は、上記で説明した「OpenAPI仕様」を最大限に活用するためのオープンソースツールセットの名称です。SmartBear Software社によって開発されており、APIの設計、構築、ドキュメント化を支援します。

主要なツールには、以下の3つが挙げられます。

Swagger UI:ドキュメントをブラウザで可視化・テストするツール

OpenAPIの定義ファイル(YAML/JSON)を読み込み、 ブラウザ上で見やすいAPIリファレンス を自動生成します。単に閲覧するだけでなく、ブラウザから直接APIを叩いてリクエストを試す(Try it out)機能も備わっています。

Swagger Editor:ブラウザ上でAPI定義を編集・バリデーションするツール

ブラウザ上でOpenAPIの定義を記述するためのエディタです。記述内容がリアルタイムでプレビューされ、 構文エラーなどを即座に指摘してくれる ため、効率的に設計を進めることができます。

Swagger Codegen:定義ファイルからクライアントやサーバーの雛形を生成するツール

OpenAPIの定義から、各種言語(Java, Python, TypeScriptなど)の クライアントライブラリやサーバー側のスタブコードを自動生成 します。これにより、手動での実装ミスを防ぎ、開発スピードを向上させることが期待できます。

ツール名主な役割
Swagger UIAPI定義の可視化・インタラクティブなテスト
Swagger EditorAPI定義の作成・編集・リアルタイムバリデーション
Swagger Codegen定義ファイルからのコード自動生成

※ 現在では、Swagger Codegenをベースに発展した OpenAPI Generator が、より活発にメンテナンスされており、採用されるケースも増えています。

混乱を招く原因となったSwaggerからOpenAPIへの改称プロセス

「OpenAPIとSwaggerを同じものだと思っていた」という方は少なくありません。その原因は、歴史的な経緯にあります。

SmartBear社による仕様の寄贈とLinux Foundationでの標準化

もともと、この仕様自体も「Swagger API Specification」という名称で開発されていました。しかし、2015年11月にSmartBear社がこの仕様を Linux Foundation 傘下の「OpenAPI Initiative」に寄贈することを発表し、2016年初頭に仕様の名前が「OpenAPI Specification」へと正式に変更されました。

  • 仕様(ルール)の名前: Swagger Spec → OpenAPI Specification(2016年初頭改称)
  • ツール(道具)の名前: Swagger (そのまま継続)

現在では、公式な定義としては 仕様そのものを指す場合は「OpenAPI」、その仕様を扱うツール群を指す場合は「Swagger」と呼ぶのが正しい使い分けとされています。ただし、開発現場では歴史的な経緯から「Swagger仕様」「Swaggerファイル」といった表現が慣習的に使われることもあり、文脈に応じて意味を汲み取る姿勢も重要です。

Swagger(スワッガー)とOpenAPIに関するよくある質問(FAQ)

実務でAPI設計やドキュメント作成に携わる際、 OpenAPISwagger の使い分けやバージョン管理について疑問を持つことは少なくありません。ここでは、エンジニアが現場で直面しやすい代表的な質問をまとめました。

Q. OpenAPIとSwaggerは、結局同じものとして扱って問題ありませんか?

厳密には異なりますが、日常的な会話では混同して使われるケースが多々あります。 しかし、正確な理解としては 「OpenAPIはルール(仕様)」 であり、 「Swaggerは道具(ツール群)」 であると区別するのが適切です。

  • OpenAPI: HTTPベースAPI(主にRESTful API)を記述するための標準的な形式(YAMLやJSONファイルの中身の書き方)。
  • Swagger: そのOpenAPI形式のファイルを読み込んで、画面に表示したり(Swagger UI)、コードを生成したり(Swagger Codegen)するソフトウェア。

「OpenAPIという仕様に則って、SwaggerというツールでAPIドキュメントを管理する」と捉えると、スムーズに理解できるでしょう。

Q. 「Swagger 2.0」と「OpenAPI 3.0」という言葉を見かけますが、何が違いますか?

これらは仕様の バージョン の違いを指しています。主要なバージョンとリリース時期は以下の通りです:

  • Swagger Specification 2.0(2014年9月リリース)→ 2016年1月の改称後は「OpenAPI 2.0」とも呼ばれる
  • OpenAPI Specification 3.0.0(2017年7月リリース)→ 改称後初のメジャーアップデート
  • OpenAPI Specification 3.1.0(2021年2月リリース)→ JSON Schema完全互換を実現

歴史的な経緯から、バージョン2.0は「Swagger Specification 2.0」という名称で2014年9月にリリースされましたが、2016年1月の改称により「OpenAPI 2.0」とも呼ばれるようになりました。バージョン3.0.0(2017年7月リリース)は、改称後初のメジャーバージョンアップです。

以下の表は、主なバージョンの違いをまとめたものです。

項目OpenAPI 2.0 (旧Swagger 2.0)OpenAPI 3.0.xOpenAPI 3.1.x
正式名称Swagger Specification 2.0
(2014年9月リリース、2016年1月改称)
OpenAPI Specification 3.0.x
(2017年7月リリース)
OpenAPI Specification 3.1.x
(2021年2月リリース)
構造の柔軟性比較的シンプルだが、複雑な定義には不向きコンポーネントの再利用性が高く、構造的3.0の構造を継承しつつ、さらに拡張
認証の定義基本的な認証方式のみサポート複数の認証フローやOpenID Connectに対応3.0と同様
記述形式JSON / YAMLJSON / YAMLJSON / YAML
JSON Schema 2020-12と100%互換
特筆すべき機能-複数サーバー定義、callbackサポートwebhooksオブジェクト対応
非同期・イベント駆動APIの記述が可能

現在、新規でプロジェクトを開始する場合は、OpenAPI 3.1.x を採用するのが推奨されており、既存の 3.0.x 定義については段階的な移行が一般的です。特にOpenAPI 3.1.0(2021年2月リリース)は、JSON Schemaとの完全互換性やwebhooksサポートなど、3.0からさらに機能が強化されており、2026年現在では3.1への移行が推奨されています。

Q. 開発現場ではどちらの言葉を使うべきですか?

文脈によって使い分けるのが望ましいと言えます。

  1. 「仕様」や「定義ファイル」を指す場合
    OpenAPI の定義を更新してください」「 OAS (OpenAPI Specification)に準拠した形式で書いてください」と呼ぶのが正確です。
  2. 「ツール」や「画面」を指す場合
    Swagger UI で動作確認をしてください」「 Swagger でドキュメントを生成しましょう」といった使い方が自然です。

ただし、長年の慣習で「Swaggerファイル」と呼ぶチームも多いため、相手の意図を汲み取りつつ、混乱を避けるために 「OpenAPI仕様に基づいたSwaggerツール」 という関係性を意識しておくと良いでしょう。

まとめ:Swagger(スワッガー)とOpenAPIの使い分けと導入のポイント

今回のまとめ:振り返りチェックリスト

  • 「OpenAPI」は標準ルール(仕様)、「Swagger」はそのルールを便利に使うための道具(ツール群) であると明確に区別して理解しましょう。
  • チーム開発では、ドキュメントの記述形式を指すときは「OpenAPI」、UIやエディタを指すときは「Swagger」 と呼び分けることで、コミュニケーションの齟齬を防げます。
  • 最新のOpenAPI 3.x系をベースに運用し、Swagger UIなどのエコシステムを組み合わせて開発を自動化していくのが、現代のAPI開発におけるベストプラクティスです。
  • アドバイス: まずは現在扱っているプロジェクトの定義ファイル(yaml/json)を開き、冒頭の記述が「openapi: 3.1.0」などの最新仕様に基づいているか確認することから始めてみましょう!もし「2.0」や「3.0.0」の場合は、3.1への移行を検討する良い機会です。

OpenAPIとSwaggerは、現代のAPI開発において欠かせない要素です。これまでの内容を整理すると、 OpenAPIは「ルール(仕様)」 であり、 Swaggerは「そのルールを活用するための道具(ツール群)」 であると言えます。この関係性を正しく理解することで、チーム内でのコミュニケーションミスを防ぎ、効率的な開発フローを構築することが可能になるでしょう。

用語の使い分けとコミュニケーションの整理

プロジェクト内での混乱を避けるため、以下のように用語を使い分けることが推奨されます。

  • OpenAPI(OAS)と呼ぶべき場面 APIの設計方針、データ構造、エンドポイントの定義など、 「仕様そのもの」 について議論する場合。 (例:「最新の OpenAPI 仕様に基づいて定義ファイルを作成してください」)
  • Swaggerと呼ぶべき場面 ドキュメントの閲覧画面、エディタの操作、コード生成機能など、 「具体的なツール」 を指す場合。 (例:「 Swagger UI の表示を確認して、APIのテスト実行をしてください」)

導入時に検討すべき3つのステップ

新規プロジェクトでこれらを採用する際は、以下のポイントを意識するとスムーズです。

  1. バージョンの選定
    特別な理由がない限り、エコシステムが成熟しており、かつ機能が豊富な OpenAPI 3.0 以降(最新は3.1)を選択するのが一般的です。
  2. ワークフローの決定
    コードを先に書いてドキュメントを自動生成する「コードファースト」か、先に定義ファイルを作成する「デザインファースト」かを決めます。
  3. ツールの選定
    Swagger UIだけでなく、必要に応じて Stoplight ElementsRedoc など、OpenAPI準拠の他のツールも検討対象に含めると良いでしょう。

OpenAPI/Swaggerの関係性まとめ

最後に、両者の違いを改めて比較表で振り返ります。

項目OpenAPI Specification (OAS)Swagger
位置づけAPIを記述するための 標準仕様(規格)仕様を実現するための ツールセット
実体JSONやYAMLで記述されたドキュメントUI、エディタ、コードジェネレーター
管理主体OpenAPI Initiative (Linux Foundationのコラボレーティブプロジェクト)SmartBear社
最新の安定系OpenAPI 3.1.x 系(3.1.0 は 2021年2月リリース)各ツールが3.1対応を進行中
改称時期2016年1月1日(Swagger Specificationから改称)ツール名は変更なし

以下は、OpenAPI 3.1形式の非常にシンプルな定義例です。

openapi: 3.1.0
info:
title: Sample API
version: 1.0.0
summary: サンプルAPIの簡単な例
paths:
/users:
get:
summary: ユーザ一覧を取得します
responses:
'200':
description: 成功時のレスポンス
content:
application/json:
schema:
type: array
items:
type: object
properties:
id:
type: integer
name:
type: string

このように、共通の仕様(OpenAPI)があるからこそ、様々なツール(Swaggerなど)がその情報を読み取り、私たちの開発を支えてくれるのです。これらを適切に使い分け、API開発の品質とスピードを向上させていきましょう。

【参考情報源】

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以上で本記事の解説を終わります。
よいITライフを!
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