【書評】ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 第2版 動かしながら学ぶWebサーバーの作り方

【書評】ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 第2版 動かしながら学ぶWebサーバーの作り方

記事の文字数:1,780

『ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 第2版 動かしながら学ぶWebサーバーの作り方』の書評。Rocky Linuxを使ったLAMP環境の構築からセキュリティ対策、Dockerまで、手を動かして学べる実践的な入門書です。

LinuxLinux [リナックス / ライナックス]オープンソースのOSカーネルサーバーの構築に興味があるけれど、何から手をつければいいかわからない」「CentOSCentOS [セントオーエス]Red Hat Enterprise Linux互換の安定したLinuxディストリビューションから別のOSOS [オーエス]Operating System。基本ソフトウェアへ移行したいけれど、最新の学習環境はどう作ればいい?」

そんな初学者の悩みや、技術のアップデートを求めるエンジニアの声に応えるのが本書『ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 第2版 動かしながら学ぶWebサーバーの作り方』です。

第1版のCentOS環境からRocky Linuxへと対応環境を刷新し、今の時代に合ったサーバー構築のノウハウを「手を動かしながら」学べる一冊となっています。

この本を読むと何がわかるか

本書の最大の特徴は、「実機(VPS)を使って、実際にWebサーバーを公開するまでのプロセスを体験できる」 点にあります。

単なるコマンド辞典ではなく、体系的にインフラの基礎を築くための実践論が書かれています。

わかること①:Rocky Linuxでの最新環境構築

サーバーOSのデファクトスタンダードだったCentOSの開発方針変更に伴い、多くの現場が代替OSへの移行を迫られました。

本書は第2版としてRocky Linuxに完全対応しています。最新のRHELクローンOSを使った環境構築手順が丁寧に解説されており、現場で今すぐ使える知識が身につきます。

わかること②:LAMP環境の構築プロセス

Webサービスを動かすための王道構成である「LAMP環境(Linux, ApacheApache [アパッチ]世界中で広く利用されているオープンソースのWebサーバーソフトウェア, MariaDBMariaDB [マリアディービー]MySQLから派生し、オープンソース開発が続けられている高い互換性を持つリレーショナルデータベース, PHP)」の構築をステップバイステップで学べます。

ソフトウェアのインストールから設定ファイルの編集まで、なぜその操作が必要なのかを理解しながら進めることができるため、ブラックボックス化せずに知識が定着します。

わかること③:実務で必須のセキュリティ対策

サーバーをインターネットに公開する上で、セキュリティは避けて通れません。

本書では、ファイアウォールの設定、ログの解析、そして公開鍵認証を用いた安全なSSHSSH [エスエスエイチ]Secure Shell。暗号化されたリモート接続プロトコル通信など、実運用で必ず求められるセキュリティの基礎をカバーしています。攻撃からサーバーを守るための最初のステップが明確になります。

わかること④:実践的なWordPressの運用

インフラ環境を作って終わりではなく、実際に「さくらのVPS」などのサービスを利用してWordPressを稼働させます。

単なるテスト環境ではなく、実際にインターネット上にWebサイトを公開する喜びを味わうことができ、学習のモチベーションを大きく高めてくれます。

わかること⑤:Dockerコンテナの基礎と応用

さらに本書は、現代のインフラに欠かせないDockerDocker [ドッカー]コンテナ型仮想化プラットフォームコンテナの作成にも触れています。

仮想サーバー上での直接構築だけでなく、コンテナ技術を用いた環境構築の入り口まで網羅されており、クラウドネイティブなインフラ技術へのステップアップを後押ししてくれます。

『ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 第2版』の総評

評価項目評価
実践性⭐⭐⭐⭐⭐ VPSを使い実際に公開するまでの手順が具体的
読みやすさ⭐⭐⭐⭐☆ 図解が多く、コマンドの実行結果も丁寧に掲載
最新性⭐⭐⭐⭐⭐ CentOSからRocky Linuxへとしっかりアップデート
対象読者の広さ⭐⭐⭐⭐☆ インフラ初心者から、知識を最新化したい中級者まで

本書はこんな人におすすめ

  • これからインフラエンジニアやバックエンドエンジニアを目指す人
  • クラウドやVPSを使って自分だけのサーバーを構築してみたい人
  • CentOSの知識をRocky Linuxなど最新の環境にアップデートしたい人
  • Dockerなどのコンテナ技術の入り口を学びたい人

まとめ

Linuxサーバーの構築は、最初は黒い画面(ターミナル)への恐怖や、エラーへの対処で挫折しやすい分野です。しかし本書は、「動かしながら学ぶ」というタイトルの通り、一つひとつのコマンドが何をしているのかを確認しながら進めることができるため、迷子になりにくい構成になっています。

自らの手でサーバーを構築し、そこにアクセスできた時の達成感は、エンジニアとしての大きな自信に繋がります。

あなたの手で、ゼロから世界に一つだけのサーバーを作り上げてみませんか?

『ゼロからはじめるLinuxサーバー構築・運用ガイド 第2版』は、インフラの世界へ足を踏み入れるための、最も確実で実践的なガイドブックです。


以上で本記事の解説を終わります。
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Z (ITナレッジライフ)

現役のITエンジニア。Linux、プログラミング、IT用語など、日々の業務で得た「痒いところに手が届く」技術情報を発信しています。

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