【Linux】ユーザ追加とパスワード設定方法(useradd,passwd)

【Linux】ユーザ追加とパスワード設定方法(useradd,passwd)

記事の文字数:1500

Linuxにユーザを作成し、パスワードを設定する方法を解説します。ユーザ作成はuseraddコマンドを利用し、パスワード設定はpasswdコマンドを使います。


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Linuxでユーザ作成をする際はroot権限でuseraddおよびpasswdコマンド使用します。 「ユーザ名:test-user」を例に作成方法を解説します。

ユーザ作成時の初期設定確認

まず以下コマンドでuseraddの初期設定を確認します。

sudo useradd -D

以下のように出力されることを確認してください。

GROUP=100
HOME=/home
INACTIVE=-1
EXPIRE=
SHELL=/bin/sh
SKEL=/etc/skel
CREATE_MAIL_SPOOL=no

各項目の意味は以下の通りになります。

項目内容
GROUPグループID。
HOMEホームディレクトリの作成場所。
INACTIVEパスワード期限が切れてから、アカウントが無効になるまでの期間 。(-1)は期限無し。
EXPIREパスワードの有効期限。値が設定されていない場合は無期限。
SHELLログイン用のシェル。
SKELホームディレクトリ作成時にコピーするファイルを格納するディレクトリを設定。
CREATE_MAIL_SPOOLメールスプールの作成有無。

ユーザ作成

初期設定を確認したら、ユーザ(test-user)を作成します。
以下コマンドの場合は-mでホームディレクトリの作成を明示し、-sでログインシェルを指定しました。

sudo useradd -m -s /bin/bash test-user
オプション意味
-mユーザのホームディレクトリを作成
-sユーザのログインシェルを指定

オプションを指定しない場合はデフォルトの設定が適用されます。

パスワード設定

以下コマンドでパスワードを設定します。

sudo passwd test-user

設定するパスワードを入力してください。

New password:
Retype new password:

作成ユーザ確認

作成したユーザは、/etc/passwdファイルから確認できます。

cat /etc/passwd | grep test-user

以下のように表示されることを確認します。

test-user:x:1003:1004::/home/test-user:/bin/bash

:で区切られた各項目の意味は以下の通りです。

項目意味
test-userユーザ名
x暗号化されたパスワード。「 x 」はシャドウパスワードを使用している事を意味する。
1003ユーザID
1004グループID
(空白)コメント。コメントがない場合は表示されない。
/home/test-usertest-userのホームディレクトリ
/bin/bashログインシェル

ユーザ作成後、確認

suでtest-userにログインします。

su - test-user

パスワードを入力します。

Password:

ログイン後、ユーザがtest-userになっていることを確認します。

whoami

実行結果が、以下の通り表示されればOKです。

test-user

ホームディレクトリが作成されていることを確認します。

ls -ld /home/test-user

実行結果が、以下のように表示されればOKです。

drwxr-xr-x 2 test-user test-user 4096 Jun 12 00:00 /home/test-user

adduserとuseraddの違い

類似コマンドでadduserコマンドがありますが、違いは以下の通りです。

useraddadduser
対話なしでユーザを作成する。対話形式でユーザを追加する。

adduserの使い方はこちらのリンクを参照してください。

まとめ

  • useraddコマンドの-Dオプションでユーザ追加の初期設定を確認できる。
  • -mオプションでホームディレクトリ作成を指定し、-sオプションでログインシェルを指定できる。
  • 作成したユーザは/etc/passwdに追記される。
  • 別途passwdコマンドでパスワードを指定する。

追加したユーザにsudo権限を付与する場合は、こちらのリンク
作成したユーザを削除したい場合はこちらのリンクを参照してください。


以上で本記事の解説を終わります。
よいITライフを!
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