【Linux】timedatectlでシステムの日時やタイムゾーンを設定する

【Linux】timedatectlでシステムの日時やタイムゾーンを設定する

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記事の文字数:2,422

Linuxのtimedatectlコマンドの使い方を解説します。現在の日時やタイムゾーンの確認、日時の手動設定、タイムゾーンの変更、NTPによる自動時刻同期の有効化・無効化など、システム時刻を管理するための基本的な操作を紹介します。

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LinuxLinux [リナックス / ライナックス]オープンソースのOSカーネル(主にsystemdを採用しているシステム)で、システムの日時(時刻や日付)、タイムゾーン、NTP(ネットワークタイムプロトコル)による時刻同期の設定・確認を行うためのコマンドが timedatectl です。

datehwclock などで個別に確認・操作していたシステム時刻やRTC、タイムゾーン、時刻同期に関する設定を、systemd環境で統合的に確認・管理できるのが特徴です(※datehwclock コマンド自体が廃止されたわけではありません)。本記事では、timedatectl コマンドの基本的な使い方をわかりやすく解説します。

timedatectlコマンドとは?

timedatectl コマンドは、システムの日付や時刻、タイムゾーンなどを制御・確認するためのコマンドです。 近年の主流である systemd が動作しているLinuxディストリビューション(UbuntuUbuntu [ウブントゥ]人気のLinuxディストリビューションCentOSCentOS [セントオーエス]Red Hat Enterprise Linux互換の安定したLinuxディストリビューション 7以降、DebianDebian [デビアン]コミュニティ主導で開発される安定性の高いLinuxディストリビューション、RHELなど)で標準的に利用できます。

現在のシステム時刻(ローカルタイム、UTC)やRTC(ハードウェアクロック)の時刻を一覧表示したり、NTP同期が有効になっているかを簡単に確認したりできます。

timedatectlコマンドの基本的な使い方

単に timedatectl コマンドをオプションなしで実行すると、現在のシステムの日時やタイムゾーンの設定状況が表示されます。

実行例
timedatectl
実行結果の例
Local time: 土 2026-08-15 15:30:00 JST
Universal time: 土 2026-08-15 06:30:00 UTC
RTC time: 土 2026-08-15 06:30:00
Time zone: Asia/Tokyo (JST, +0900)
System clock synchronized: yes
NTP service: active
RTC in local TZ: no

※補足(曜日の表示について)
出力例の「土 2026-08-15…」という曜日部分は、システムのロケール(言語設定)に依存します。日本語環境(ja_JP.UTF-8)では日本語で表示されますが、英語環境(LANG=C など)では Sat 2026-08-15... のように表示されるため、環境によって見え方が異なります。

【出力結果の見方】

  • Local time: 現在設定されているタイムゾーン(ローカル)での日時
  • Universal time: 協定世界時(UTC)での日時
  • RTC time: ハードウェアクロック(RTC: Real Time Clock)の日時
  • Time zone: 現在設定されているタイムゾーン
  • System clock synchronized: システムクロックが時刻同期済みと認識されているかどうか(yes / no
  • NTP service: ネットワーク時刻同期サービスが有効・起動しているかどうか(active / inactive)。active だからといって、必ずしも時刻同期が完了しているとは限りません。

よく使う設定コマンド

※日時の変更やタイムゾーンの設定変更には、通常、管理者権限が必要です。この記事では sudo を使用して実行します。

1. タイムゾーンを変更する

現在のタイムゾーンを確認・変更したい場合によく使われます。

設定可能なタイムゾーンの一覧を表示する

Terminal window
timedatectl list-timezones

出力が長いため、grep と組み合わせて timedatectl list-timezones | grep Tokyo のように絞り込むと便利です。

タイムゾーンを設定する(例:日本時間(JST)にする)

Terminal window
sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo

2. システム時刻を手動で設定する

※注意(手動設定時の必須手順)
ネットワーク時刻同期サービスが有効(active)な状態のまま手動で時刻を設定しようとすると、Failed to set time: Automatic time synchronization is enabled などのエラーが発生して設定に失敗します。 そのため、手動で時刻を設定する際は、必ず事前に自動同期を無効化(sudo timedatectl set-ntp no)してから実行してください。設定完了後に再び有効化します。

日付と時刻を同時に設定する(例:2026年8月15日 10時00分00秒)

Terminal window
sudo timedatectl set-time "2026-08-15 10:00:00"

時刻のみを設定する

Terminal window
sudo timedatectl set-time "10:00:00"

3. NTPによる時刻同期を有効・無効にする

現代のサーバーやPCでは、ネットワーク経由で正確な時刻を取得する NTP同期 を有効にしておくのが一般的です。

※補足(NTPサービスの実体について)
set-ntp yes/no は特定のNTPクライアントそのものを直接操作するコマンドではなく、systemdが認識しているネットワーク時刻同期サービス(systemd-timesyncd や環境によっては chronyd など)を有効化・開始、または無効化・停止するためのコマンドです。そのため、別のNTPクライアントを独自に利用している環境では、このコマンドが意図通りに効かない、あるいは意味が変わるケースがある点にご注意ください。

ネットワーク時刻同期サービスを有効化・開始する

Terminal window
sudo timedatectl set-ntp yes

有効にした後、timedatectl コマンドを実行し、NTP service: active になっていることを確認します。その後、実際に時刻同期が完了すると System clock synchronized: yes になります。

💡 さらに詳細な同期状態を確認するには?
systemd-timesyncd を使用している環境では、以下のコマンドで同期先のNTPサーバーやオフセットなどの詳細情報を確認できます。

Terminal window
timedatectl timesync-status

ネットワーク時刻同期サービスを無効化・停止する

Terminal window
sudo timedatectl set-ntp no

テスト環境で意図的に過去や未来の時間を設定したい場合は、一時的に no に設定してから set-time コマンドを使用します。

まとめ

timedatectl コマンドのポイントは以下の通りです。

  • システムの日時、タイムゾーン、NTP同期の状況をまとめて確認・設定できるコマンド。
  • systemd環境のLinuxで標準的に使用可能。
  • sudo timedatectl set-timezone Asia/Tokyo でタイムゾーンを日本時間に変更できる。
  • sudo timedatectl set-ntp yes でネットワーク時刻同期サービスを有効化・開始できる。

サーバー構築の初期設定時などによく利用するコマンドなので、基本的な使い方をぜひ覚えておきましょう。


以上で本記事の解説を終わります。
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現役のITエンジニア。Linux、プログラミング、IT用語など、日々の業務で得た「痒いところに手が届く」技術情報を発信しています。

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